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企業対談~繋がる~

働く人の心を豊かにするバックオフィス改善

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株式会社 アウニー

代表取締役 
増田優奈 氏

企業対談

Interviewer

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おふぃす文筆

代表・ライター 
八尋修平

コンサルティング中の増田社長(中央) コンサルティング中の増田社長(中央)

勤務先の社内ベンチャー代表を経て、「全ての責任を自分に」の思いで起業

今回は福岡を拠点にバックオフィスの業務改善コンサルティングを展開している㈱アウニーの増田優奈社長にご登場いただきます。まずは、㈱アウニーの概要からお聞かせください。

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総務や経理、人事といったバックオフィス部門は、営業部門や生産部門と違って、コストセンターと捉えられる傾向にあります。そこで、当社では「バックオフィスが変われば経営は変わる」をコンセプトに、バックオフィス部門をプロフィットセンターにすべく、現場の不効率な部分をAIやIT、クラウドツールを活用して業務改善することを提案しています。
2020年2月に創業し、現在は私のほかスタッフ3人体制で、福岡を拠点に東京や地方都市の企業にもコンサルティングを行っています。

増田社長はお生まれが1989年12月と聞いています。2020年2月というと、ちょうど30歳での創業ですね。きっかけは?

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私は福岡市出身で、地元の大学院で管理会計を学んだ後、福岡を拠点にする監査法人グループの税理士法人でマネージャーを務めていました。2018年からは社内ベンチャーの代表に就任し、クラウドツールを活用したバックオフィスの業務効率化を提案する仕事をしていました。

現在の業務内容につながるお仕事をされていたのですね。

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とても貴重な経験をさせていただきました。しかしながら、一部で歯がゆい思いもありました。というのも、代表とはいえ社内ベンチャーなので、例えばある失敗をすると、最終的な責任の所在は私自身ではなくグループのオーナーに向かうわけです。私はそこに違和感を覚えました。自分で事業を進めるのならば責任も全て自分に降りかかる方が、私の性格に合っていると思ったのです。それで起業することを決めました。

御社は具体的にバックオフィス部門のどのような相談に乗ってくれるのですか?

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例えば、先日は四国で飲食店を複数展開している企業の社長から、「月次の経理の締めが3カ月遅れているのが常態化している。改善したい」という相談がありました。それ以前から社長は改善を考えていたようですが、経理の進捗具合を可視化できていなかったために、経理担当者から「まだ締まっていません」と言われると、それ以上何もできなかったのです。
そこで私からクラウドの会計ツールの導入を提案しました。実際に導入されると、クラウドによって可視化できました。社長自身も進捗をチェックできるようになり、経費申請を早めるなどして、遅れが随分改善できました。なにより、「『見られている』という意識を経理担当者が持つようになったことが大きい」と社長は言っていました。

それは良かったですね。ちなみに経理部門以外のコンサルももちろん実施されているのでしょう?

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例えば勤怠管理など、さまざまな相談に応じています。
当社のコンサルティングは徹底した現場担当者へのヒアリングから始まります。そこから課題をあぶり出し、その上で、私の方で世にあるクラウドツールの中からいくつかをピックアップします。相談内容に応じて、時には複数のツールを組み合わせた最適なものをご提示し、それらを活用した業務改善をサポートします。

最新のツールを活用した業務改善を提案していただけるのですね。

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はい。しかしながら、当社は単にクラウドツールの活用を提案するのではなく、あくまで企業で働く「人」に寄り添ったコンサルティングを実施しています。働く人の成長がなくては、その企業の成長もありません。また、現場の不効率は、コミュニケーション不足やストレスといった人的な問題が原因となっていることが多々あります。ですから、当社は働く人が健全に成長発展できるよう、「人」に寄り添い、働きやすい環境づくりを実現するためのコンサルティングを実施しています。働く人がハッピーになれば、その人自身ならびに企業のパフォーマンスは自然と上がっていくのです。
近頃はDXや生産性向上が言われていますが、企業の中でバックオフィスの業務改善はまだまだ優先順位が低いようです。現場責任者である担当課長などは必要性を感じていても、例えば「親会社の考え方が変わらない」ということで取り組みを渋る企業もあります。ですから、啓発も含めて、バックオフィスの業務改善の重要性をもっと訴えていきたいですね。

御社はコンサルティングのほか、イベント事業や出版事業、福利厚生支援事業なども手掛けています。

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イベント事業は、当社が事務局を請け負っている「サプール協会日本支部」の活動です。「サプール」は、アフリカのコンゴ共和国ならびにコンゴ民主共和国でみられるファッション文化で、それを楽しむ人々のことを言います。彼らサプールは、平均月収3万円ともいわれる貧しい生活の中で、週末になれば高級ブランドのスーツを身にまとい、陽気なステップで外を出歩きます。“服が汚れるから争わない”という精神の下、非暴力主義を貫く平和の使者としても知られています。それに共感した私が、日本人で唯一のサプール写真家・SAP CHANOさんと全国各地でサプール展を開催しています。
出版事業は「マグノリア出版」の名で2022年4月から開始しています。1冊から印刷、製本ができるamazonのPOD(プリント・オン・デマンド)出版を活用し、誰もが自由に出版できます。専業作家や著名人しかできなかった出版のハードルを下げ、一般人でも自分の才能を生かして素敵なものを世に出せる後押しになれば幸いです。
福利厚生支援事業は、文字通り企業の福利厚生を色々なアプローチで支援していくものです。第1弾として、来客用ならびに社員用のカプセル式コーヒー&ティーマシン「KEURIG(キューリグ)」を販売しています。KEURIGは米国で人気のマシンで、1杯分のコーヒー豆が入った専用のカプセルでコーヒーを入れることができます。また、カプセルは自社ブランドの豆以外に有名コーヒー店のものもそろっています。紅茶や緑茶、カフェインレスのものもあります。1杯分ずつがカプセルになっているので、抽出後はカプセルを捨てるだけで、掃除やお手入れもラクです。従来のコーヒーマシンだと、フィルターは片づけないといけないし、こぼれたところはきれいに拭かないといけない。おそらくは総務系の人が毎日やっている(やらされている)ことだと思います。KEURIGだと、これらの作業の大半を省略できて業務負担軽減につながります。なにより、おいしい飲み物が飲めるので、働く人を癒してくれます。福利厚生として最適なものだと思います。
イベント事業や出版事業、福利厚生支援事業に共通しているのは、働く人の気持ちが豊かになってほしいという思いです。「サプール」の文化に触れて元気をもらってほしいですし、出版事業では自分の才能を生かすことで心豊かになってほしい。福利厚生事業も働く人の気持ちや職場生活が豊かになるように取り組んでいるものです。

働く人の心を豊かにするというお話をお聞きしていると、健康経営につながるものがありますね。他社の健康経営の手助けをしているのだなと感じます。

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そうかもしれませんね。

健康経営という意味で、御社のスタッフに向けて心掛けているものはありますか?

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直接的ではないかもしれませんが、当社はフルリモートなのですが、打ち合わせ用に本社とは別に新しいオフィスを構えました。福岡の中心部・天神エリアにあり、とてもおしゃれで過ごしやすいオフィスです。スタッフには打ち合わせのほか、何か作業があるときも利用してもらえたらと思います。やはり、カッコいいオフィスで仕事をすると気持ちいいですからね。

なるほど。それらも働く人の心を豊かにする方法の1つですよね。では、ここからは増田社長の音楽にまつわる体験についてお聞きします。

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実は忘れられない1曲があります。ベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」です。私は趣味でストリートダンスをしているのですが、パシフィコ横浜で開催された国内最大のストリートダンスのコンテストに出場した際に、演技中にかけたのが「スタンド・バイ・ミー」でした。

ストリートダンスで「スタンド・バイ・ミー」とは珍しい感じもします。

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「スタンド・バイ・ミー」をダンス用にアレンジしたものですね。
ストリートダンスは高校の時から始めて、今も続けています。コンテストに出場したのは2016年です。そのコンテストはストリートダンスをしている人なら誰もが一度は出場したいと憧れる大会です。その頃の私は所属しているダンススタジオでチームを組んでいて、コンテストには何度も挑戦していたのですが、いずれも予選で敗退していました。「今回の挑戦を最後にしよう」と考えて挑んだ2016年のコンテストで、晴れて予選を突破して、本選に出場することができたのです。

その時にかかっていた曲ならば、今も思い出に残りますよね。

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この曲を聴くと、その時の感覚や「よく頑張ったな」といった感情が湧いてきます。当時は私も含めてチームのメンバーそれぞれが仕事を抱える中、コンテスト出場を目指して夜の9時や10時に集合して、そのまま早朝5時まで練習していました。辛い思いをすることもありましたね。ただ、本選のステージに立った時の光景や応援に来てくれた人たちの顔を思い出すと、今現在の仕事などで抱えている悩みに対しても「大丈夫。やれる」と前向きな気持ちになることができます。

貴重な経験ですね。

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ストリートダンスはこれからも続けていきます。また、現在は所属するスタジオでレッスンも受け持っていて、何人かの生徒たちに教えています。生徒たちは20代後半が多いのですが、その人たちにとって、ストリートダンスが仕事以外で自分の自信になるものだったり、楽しいものであってほしいですね。私のレッスンが少しでもそれらの手助けになれば幸いです。

では最後に、㈱アウニーの今後の展望を聞かせてください。

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当社は「自身の心を高め、他社を思いやり、美しい心で、人と企業の健全な成長発展を目指し、地域・社会に貢献する」ことが経営理念です。バックオフィスの業務改善コンサルティングやその他の事業を通じて、働く人を幸せにできるよう、これからも日々精進していきます。

これからのご活躍を祈念いたします。本日はありがとうございました。

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会社概要

会社名 株式会社 アウニー
代表者名 増田優奈
所在地

福岡市中央区白金1丁目21-16goodoffice薬院2F

TEL 092-600-4769

創業 2020年2月
事業内容

【業務改革コンサルティング】
・バックオフィス業務改善コンサルティング
・クラウドツール導入支援サービス
・クラウドツールの販売

【バックオフィス業務のアウトソーシング】
・経理、人事労務、総務の業務全般

【イベント事業】
・サプール協会 日本支部

【出版事業】
・マグノリア出版

【福利厚生支援事業】
・KEURIG販売

企業理念

自身の心を高め、他者を思いやり、美しい心で
人と企業の健全な成長発展を目指し、地域・社会に貢献いたします。

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