合同会社アドバイザリーオフィスZeroFive
代表
山口 英雄 氏
Interviewer
CLEAR INNOVATION 株式会社
代表取締役 CEO
山本凌大 氏
今回は、合同会社アドバイザリーオフィスZeroFiveの代表であり、元株式会社サンリオ財務・年金運用顧問を務められた山口英雄様(以下略称)にご登場いただきます。
山口さんは財務のエキスパートであり、顧問在任中は投資先の経営トップなどへの的確なアドバイス、さらにはベンチャー企業をはじめ投資先である上場企業の企業価値向上のために貢献。
ビジネスチャンスの可能性を期待したベンチャー企業や上場企業のあらゆる事業アライアンスを提案されてきました。山口さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
まず、山口さんの現在の活動を教えてください。
現在は、経営コンサル・プロコーチとして活動しています。
47年間サンリオという会社で培ってきたノウハウを経営者の皆さんにお伝えするセミナーなどを開催しています。また、起業を目指している若者への支援も行っています。
ありがとうございます。
山口さんとサンリオ社との出会いについて教えてください。
学生時代は経済学部で会計学を学び、財務の面から企業を見ることに興味を持っていました。
4年生になって就活の際、クラブ活動の後輩(現在の奥様だそうです!)から、サンリオという会社のことを聞きました。
その年、サンリオが初めて新卒募集をするとのことで会社説明会に参加しました。
会社説明会で創業者である辻信太郎氏の話を聞き、彼の言葉に心を打たれました。
創業者の辻信太郎氏はどのようなビジョンや理念をお持ちだったのでしょうか。
「みんなが仲良くなることが平和に繋がる」ということです。
人と人、人と社会、社会と国、そして国と国が仲良くなれば世界は平和になるという理念です。
また、仲良くなるためには「ちょっとしたプレゼント」が大切というのです。
モノやお金だけでなく、言葉のプレゼントや日頃の感謝などのプレゼントを贈ることが仲良くなる秘訣です。
よってサンリオは「ギフト」の会社である。
そして、ギフトを考えた時にかわいい絵柄やキャラクターが付いていれば、より気持ちが伝わりやすい。
そのキャラクターが世界観を作り、さらに伝わっていく。サンリオはそういう会社だと辻さんは言いました。プレゼンを聞いた時に「ここにしか入りたくない!」と思い、他の企業の内定を蹴ってサンリオ入社を決めました。
ありがとうございます。
次に、山口さんのご経歴の中の「転換点」の出来事をお伺いしたいと思います。
私が入社した時代は財テクというワードが流行っており、どの企業も投資をしていました。
サンリオも例外ではなく日本株を中心に色んな会社に投資をしてキャピタルゲインを得ていました。私はその帳簿をつけていました。
入社した年の秋ごろのことです。社長が来て、投資運用について話をしました。
その時の会話で財務面で意気投合し、辻さんは私にこう言いました。
「私は君のように物事を理解している人間に仕事を任せたいと思っていた。明日から君に5億円預ける。好きに投資してみなさい。」
当時、私は23歳でした。この瞬間から私の財務運用・投資というキャリアがスタートしました。
これが人生で一番のターニングポイントです。
まるでドラマのようなすごいお話ですね!
新卒1年目23歳という若さで5億円もの資金運用を任される山口さんの責任感の強さ。
それを任せた辻氏との強い信頼関係がうかがえます。
新卒の若手社員が社長と仲良くできることは難しいかもしれません。
たまたま私が株式投資の帳簿をつけて、たまたま社長がそれを見に来た会話から動き出したことです。私は「会話」がとても大切だと感じています。
ありがとうございます。大変勉強になります。
次に、「学生インタビュアー」としてご質問させていただきます。
山口さんは社会人1年目からさまざまな経験をされています。
山口さんが「今の若者に求めるもの」は何でしょうか。
我々の生まれた時代とは違い、現代の若者は情報の中で育ち生きてきています。
多くの情報に囲まれてきたことで、これからの世界を先読む力が備わっており、若い世代の人たちは非常に「感性」が鋭いと感じています。
今の世界をどのようにとらえるか、といった鋭い感性を持ち続けてほしいですね。
また、学生の時に出会う人はとても大切です。出会いや些細な出来事からも可能性が生まれ、感性が研ぎ澄まされていくと思います。出会いを大切にしてほしいと思います。
ありがとうございます。
次に、「経営者インタビュアー」として質問させていただきます。
多くの企業コンサルティングやコーチングをされている山口さんが「今の経営者に求めるもの」は何でしょうか。
会社の規模や現状などにもよりますが、資質として見た場合、基本は一緒です。
経営者にとって何が一番大切か。それは「覚悟」です。
やると決めたことは実行し、もう限界だと思えるまでやり通すことが大切です。
この覚悟こそが、成功している経営者とそうでない経営者との大きな違いです。
辻氏も強い覚悟をもってサンリオを創業されたのですね。
その通りです。彼の「10の経営論」は創業する前に掲げたものです。
自身の経営判断の軸を創業前に立てるという強い覚悟があったと思います。
大変勉強になります。
最後に、山口さんご自身の今後の展望や目標を教えてください。
私のゴールは、「10の経営論」をはじめ経営者の覚悟など、私の経営ビジョンに賛同していただける方々との交流を通し、お互いに勉強し合えるような世界を作ることです。
このたびはインタビュー対談にご出演いただき、ありがとうございました。大変勉強になりました!
今回のインタビュー記事を通して、多くの学生や経営者の方々に山口さんのビジョンを伝えていければと思います。
ありがとうございました。
会社名 | 合同会社アドバイザリーオフィスZeroFive |
代表者名 | 山口 英雄 |
事業内容 | 財務のエキスパートとして47年間サンリオ創業者の辻信太郎氏に寄り添い、その成長をサポートしてきました。その知見と経験をもとに「コーチング&ヒューニング・マジック・経営コンサルティング」を提供しています。 |
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