スペシャルインタビュー
現役大学生が聞く!三原じゅん子議員が語る物流業界の今後
参議院
議員
三原じゅん子 氏
Interviewer
CLEAR INNOVATION 株式会社
代表取締役 CEO
山本凌大 氏
現役大学生が聞く!三原じゅん子議員が語る物流業界の今後
本日は参議院議員である三原じゅん子先生にお話をお伺いさせて頂きます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
三原先生は女優、歌手、レーサーなど様々なご経歴をお持ちですが、政治家に転身されたきっかけは何だったのでしょうか。
自分自身が癌を患い、患者目線の政策が日本において少ないということに気づきました。それから政治について興味を持ちました。同時に介護に関しても興味を持ち、これからの高齢化社会において介護施設の現状にも疑問を持ちました。 そして、自分で介護施設を立ち上げ、その中で問題点を理解し、国の力でこの課題を解決していかなければならないと政治家を志しました。
政治家になられて13年になりますが、運送業界にはいつ頃から関わられてきたのでしょうか。
はい。野党1年目の時に運送関連の勉強会に参加し、その時から学ばせて頂いていました。今では各地で講演するくらい詳しくなりましたよ。
当時の業界の状況を教えてください。
今とあまり変わらない気がします。多重下請けなど、実運送してらっしゃる方々の大変さを目の当たりにしました。現在は人材不足や燃料費の高騰が問題視されていますが、当時は構造的な問題点が大きかった印象ですね。
当時から三原先生は規制緩和をされていたと思います。今ではいい方向に変化してきているのでしょうか。
良くなってきていると思います。時代の変化とともに様々な微調整をしていかなければならず、抜本的に変えなければならないこと、中長期的に変えてゆくことの判断が重要だと思います。 そして、私たちが皆さんに恩返しできるのは法制化だと考えています。業界の方々と一緒に乗り越えてゆきたいです。
では、抜本的な改善点はどういったところでしょうか。
構造ですね。物流の問題は危機的なところまできています。だからこそ国が主導し、変化を恐れず、問題解決していかなければならないと感じています。 運送業界の方も意識改革をしていかないと負担が増えてしまいます。その問題点を踏まえて、構造改革を進めていかないといけません。
また、子育て中の女性の働く環境についてはどうお考えでしょうか。
運送業界において女性の労働者需要はとても高いです。ぜひ運送業界に飛び込んで欲しいですね。 この仕事がどれだけ素晴らしいかをアピールできるかにかかっています。労働環境を整え、賃金に関しても透明性を追求していくこと、さらには、女性たちが頑張っていける業種に変えていくことが何より重要です。
三原先生に届いている実運送の方からの声はどのような内容でしょうか。
現場の方や人を動かす立場の方から多くのお声があります。 私は現場にもっとも近い方々の意見に寄り添いたいと考えています。
高速料金の値下げに関して議論はされているのでしょうか。
そうですね、二輪車と軽自動車が同じ料金という点に疑問を持ち13年間ずっと戦ってきました。しかし、高速料金に関しては政府を動かすのはとても難しいです。 運送業界にとって高速道路はなくてはならないものです。皆様の負担を減らせるように頑張ります。 このように声を上げ続けることも大切で、人数を増やして大きな声にしていきたいです。
最後に学生目線で質問をさせていただきます。 現状、学生は物流・運送に対して漠然としたイメージしか持っておりません。物流業界で学生などの若い力がに貢献できることを教えてください。
学生の方に物流業界のことを詳しく知ってもらえるようにすることが大事です。漠然としたイメージではなく、荷を積むところからの具体的なお仕事を知っていただきたいですね。 再配達の減らし方など、学生さんなりの新しいアイデアが物流業界に対して必要になってくると思います。
最後の質問になります。 物流業界に限らず、日本において若者の力を必要としている業界、また若い力がより輝ける業種はどういったところでしょうか。
どの業界も若者の力が欲しいと思います。 日本はモノづくりで頑張ってきた国ですが、そこがどんどん落ちて行っています。日本の誇れる文化を継承する上で、なくしてはいけないものは何かというところに光を当てていくことが大切ですね。 それは国としても行っていかなければいけないことだと思っています。 デジタル的なところに目が行きがちですが、昔ながらのというところにも目を向けて頂けたらありがたいです。
三原先生、本日は貴重なお話をありがとうございました。
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